前回の記事では、

これからの時代は、

一つの会社にいて一つの収入源を拠り所として生きていくのは、

とても危険な時代だということを書きました。

また、今後ますます貧困格差が広がる社会が来るということを書きました。

 

今回は、会社に勤めることのメリットやデメリット、

独立することのメリットやデメリットを書いていきたいと思います。

 

会社勤めのメリット

会社勤めのメリットは、

なんといっても「簡単」なことです。

 

もちろん、肉体的、精神的につらい仕事がたくさんあるのは知っています。

会社勤めが決して楽だといっているわけではありません。

ただ、自分で経営してそのビジネスに携わるよりははるかに簡単です。

 

雇われて行う業務というのは、

税金や経費の管理もしなくていいし、

資金調達も考えなくていいし、

経営のかじ取りもしなくていいし、

法務にもかかわらなくていいし、

従業員の増員、削減なども考えなくていいし、

決算なども考えなくていいし、

土地や建物のことも考えなくていいし、

そういった経営に関する一切を会社が代わりに行ってくれたり、

提供してくれるおかげで、

私たちは一つの業務に専念できます。

※もちろん、会社勤めであっても個々の業務として上記に取り組むことはあります。

 

会社に勤めるというのは、

例えるならインスタントラーメンみたいなものです。

反対に、起業家・経営者は、ラーメンを手作りする人たちです。

 

会社勤めのメリットは、

・面接にさえ受かれば、簡単に始められること

・教育してもらえること

・仕事の中で職業的な訓練を積んでいけること

・自分の業務に専念できること

・最低ラインの業務を達成していれば、一定の収入が約束されていること

・社会的信頼が得られること

・福利厚生などがある

・収入が安定している

などがあげられます。

 

 

会社勤めのデメリット

 

それでは反対に、会社勤めのデメリットはなんでしょうか。

先程、会社勤めをインスタントラーメンに例えましたが、

会社勤めのデメリットは、自分の味付けができない点にあります。

味や作り方というのは会社が決めていて、

従業員はそれに従うしかありません。

 

具体的に言えば、会社勤めのデメリットは

・時間的制約がある

・自分の方針でやり方を決められない

・対人環境は運しだい

・プライベートより仕事のほうを優先しなければならない

・将来的に収入がそれほど上がる見込みがない

・定年がある

・会社自体のスキャンダルといったリスクを自分でコントロールできない

 

そして、これは人によってデメリットにならない人もいれば、

最大のデメリットになる人もいることなのですが、

・仕事にやりがいを感じられず、仕事と人生が完全に分離してしまう

ことがあります。

もちろん、仕事にやりがいを感じ、

今の仕事が人生そのものだと思っている人には当てはまりませんが、

業務の終了時間を気にしたり、

週末が待ち遠しかったり、

日曜日の夜になると憂鬱になったりするような人は、

会社勤めのデメリットを受けているといえます。

これは、その人がダメだということではなく、

ただ、会社の味付けに合っていないということです。

 

以上のようなことがデメリットとしてあげられます。

 

会社勤めのメリット・デメリットまとめ

 

以上のことから、会社勤めは、

短期的にスキルを向上させたり、

お金を貯めるなどには最高の選択肢だといえます。

ただ、人生というものを考えたときに、

必ずしもすべての人を幸せにしてくれる選択肢ではありません。

 

既製品の洋服は誰にでもそれなりに合うけれど、

逆にほとんどの人にはぴったり合わないようなものです。

会社勤めは簡単であり、メリットも多くありますが、

一度の自分自身の人生、

オーダーメイドの人生を歩もうと思ったら、

会社勤めではやはり達成できないのではないかと思います。

 

 

起業・独立のメリット

 

それでは、独立のメリットとはなんでしょうか。

起業や独立は手作りラーメンのようなものなので、

その最大のメリットは、自分の好きな味付けにし、

自分の好きなように作れるということです。

 

やりたい仕事、

やりたい業務、

働きたい時間、

一緒に働きたい人、

理念、目的、働き方、人生の優先順位、

そういうことを自分ですべて決められます。

 

起業・独立のメリットとは

・ライフスタイルを自分で決められる

・能力に応じて会社勤めでは得られない収入を得られる

・定年がないので自分の動ける限り働ける

・家族に財産として事業を残すことができる

・仕事という時間を生きがいにできる

などがあげられます

 

起業・独立のデメリット

それでは、起業・独立のデメリットはなんでしょうか。

これは一番の問題はスタートのハードルです。

何からどう初めていいのかわからない。

そういう難しさがあります。

以下、箇条書きにしてみます。

 

独立・起業のデメリットとは、

・始めるのも継続するのも難しい

・収入が安定するまでに時間がかかる

・社会的信用度が低い

・リターンが大きい代わりにリスクも大きくなりやすい

・頼れる人が少なくなる

などがあげられます。

 

 

起業、独立のメリット・デメリットのまとめ

 

起業や独立の最大の魅力は、

自分の人生を最優先に、

仕事を設計できるところです。

 

「後数時間で今日の仕事が終わる」

と、時計を見ながら時が過ぎるのを待つ仕事ではなく、

人から直接感謝され、

やりがいと生きがいを持てる人生を送れるところです。

 

そんな魅力的な起業、独立ですが、

最大のデメリットはなんといってもそのリスクです。

起業、独立の最大のリスクは

上手くいかなかった場合のリスクですね。

 

収入が得られず、

せっかく独立したのに失敗したらどうしよう

 

そういう心配が最大のリスクだと思います。

 

 

結局、会社勤めと独立のどちらがおすすめ？

会社勤めも独立も、どちらにもメリット・デメリットがあります。

それでは、結局、どちらも選んだらよいのでしょうか。

 

それは、どちらのメリットもとり、

どちらのデメリットも減らしていく

 

ことが一番だと思います。

今すぐにどちらか一方を選択するのではなく、

どちらのメリットも受けながら、

両方のデメリットを少しづつ減らしていくことができたら、

それが一番だと思いませんか？

 

私がおすすめするのは、

今会社に勤めている方、専業主婦の方、どちらであっても、

 

今から独立のための準備を進めていくということです。

 

起業、独立のリスクは、

準備をすることによってぐんと減らすことができます。

 

また、いきなり会社勤めと独立を切り替えるのではなく、

徐々に切り替えていくことで、失敗のリスクも格段に減らせます。

 

 

会社勤めが一番危ない！

会社に勤めるということは、例えば、

他人の運転する車に乗っているようなものです。

経営者というその車の運転手は、

急にハンドルを切り、

目的地を変更するかもしれません。

また、途中で急に車から自分がおろされ、

新しい人を乗せるかもしれません（リストラ）。

ちょっと車に酔って車から降りたら（病気、出産、介護など）、

車は待っててくれず行ってしまいます。

運転手の体調や居眠りによって、

事故に巻き込まれるかもしれません（会社の経営スキャンダル）。

上手く車に乗っていたとしても、

隣に乗ってきた人と人間性が合わず（対人関係問題）、

気まずい車内（社内）にいなければならないかもしれません。

長距離の車中、運転手から与えられるのは、

缶ジュース一本かもしれません（収入、待遇問題）。

車内のあなたに家から電話があり、

ペットが死にそうだ、子供が怪我したといっても（有休、労働環境）、

車から降ろしてくれないかもしれません。

 

私たち女性は、上記に加え、

さらに不利な労働環境の中にいます。

例えば車内（社内）の男性の誰かに好意を持たれ、

それをお断りすると、立場が悪くなったりします。

 

私たちは何一つコントロールできません。

 

会社勤めというのは安定しているようで実は、

人生全体をトータルで見ると、

結構危なっかしいものだということが言えます。

 

女性は自立するのが一番安全

 

繰り返しになりますが、

会社に勤めている以上、

私たちは何一つコントロールできません。

会社に勤めていてコントロールできるのは、

仕事が終わった後の生活だけです。

 

でも、それって寂しくないですか？

 

夜遅い時間に電車に乗ると、

平日はスーツを着た男性がたくさん乗っています。

だけど、同じ時間帯でも休日の夜は、

女性のほうが多いんです。

 

男性は仕事を中心に人生を送り、

休日は仕事の疲れを癒すために過ごします。

 

しかし、女性は、平日に様々な仕事や業務を片付けても、

週末にはしっかり遊びに行きます。

歳をとってもこういう違いは顕著に出ます。

高齢者の介護施設なんかをみても、

女性はすぐに友達ができますが、

男性はなかなか友達ができません。

 

女性のほうが男性より人生を楽しむのがとっても上手いのです。

 

私は、女性にこそ、会社にとらわれないで

もっと柔軟な働き方が必要だと思っています。

 

それは、家事や子育て、趣味や友人関係といったすべてを両立させるためには必要不可欠なことです。

 

だから、私は女性に独立をすすめます。

 

独立は、しっかりと準備をしていくことで、

リスクを減らして、将来の不安に備えられることができます。

また、生きがいのある人生を送ることができるようになります。

 

 

終わりに

 

人生100年時代、60歳を過ぎて定年してもその先40年残ります。

100歳まで元気に動けるとは思わなくても、

80歳くらいまでは働く計画を立てなければならない時代です。

 

80歳まで働いたってその後まだ20年あります。

80歳の時にできたひ孫が成人するのを見届けられるくらいの時間があります。

 

60歳を過ぎてから仕事を探すより、

今から準備して、60歳を過ぎても自分で稼げるスキルを身につける方がはるかに簡単です。

 

 

【課題４】

人生100年時代、60歳を過ぎてからの働き方を鮮明に想像してみてください。

あなたはどこでどんな仕事をしていますか？

理想と現実は一致しそうですか？

体力や身体面、金銭面の心配はどれくらい大きくなりそうでしょうか？

どんな生活をしているでしょうか？

また、60歳をすぎてからの理想的な生活、

理想的な働き方はどんなものでしょうか？

 

人生100年時代といわれる時代です。

ここで一度人生の後半戦を考えてみてください。