転職歴の多さがメリットになる時代

以前、副業元年は終身雇用・年功序列の終わりの鐘だと書きました。

働き方改革によって、

今までの終身雇用は終わり

会社が面倒を見てくれる時代はもう終わりを告げます。

私たちは、仕事(会社）は一つを貫き通すのが一番良いのだという考え方の中で育ってきました。

それは、日本独特の終身雇用制度を基礎としたものです。

終身雇用制度がなくなろうとしている今、

急いで私たちの価値観を塗り替えなければなりません。

大変なことです…

終身雇用制度が時代に合わなくなったのには様々な要因があります。

時代が変わる速度が速すぎて、

数年で生活環境がガラッと変わってしまうこと。

インターネットが普及したことにより、

地区を超えて就職活動や生活拠点を探せるようになったこと。

少子高齢化社会といわれる現代、

親の介護のために仕事を辞めなければならないこと。

時間の長さは変わらないのに、

日々の業務は拡大し続け、求められるスキルや知識は膨れ上がっていく、

そんな中で働くことと生活の質の問題が顕著に表れてきたことなどがあげられます。

企業側からの目線では、インターネットの普及で広く日本中、

世界中から優秀な人材を集められるようになりました。

また、年功序列で給料が上がっていく制度よりも、

成果によって給料が上がっていく制度を作ったほうが効率がよいはずです。

こういう時代背景で、

「一つの会社に身を置いていればとりあえず安心」

だというのは、もはやとても危ない考え方です。

2018年は副業元年といわれた時代です。

副業は絶対に解禁されないだろうと思われていた銀行までもが全面的に副業を認めました。

前にも書きましたが、企業が副業解禁の流れに向かっている本当の理由は、

「私たちはあなたの生活を今までのように保障できません。

だから、自分で自分の生活を守るために準備してください」という意味です。

これからの時代は、

どれだけ長く同じ場所に勤めたかが優秀な人材の判断基準になるのではありません。

どれだけ多くの会社に認められたかが優秀な人材の判断基準になります。

つまり、履歴書の転職歴の回数が、

たくさんの会社から求められた優秀な人材の証拠となる時代が来るということです。

それくらいの価値観の大転換が必要な時代です。

今やらなくてはいけない理由

ほとんどの人は、これから仕事が見つからなくなる大変な時代が来るとわかっているはずです。

それなのに、多くの人の場合、行動には移りません。

しかし、以前にもお伝えしたように、

のどが渇いてから井戸を掘ったのでは遅いのです。

本当になにか仕事を探さなければならなくなって、

それから準備を始めたのでは遅いのです。

毎月のクレジットカードの支払いは待ってくれませんし、

子供の成長も止めておくことはできません。

来月もスマホの料金を払わなければなりませんし、

子供の小さくなった洋服も買い替えてあげなければなりません。

今ある当たり前の生活を維持できているのは、

たった一つの会社に依ってだけだということに危機感を持たなくてはなりません。

あなたは富士山に登ったことがありますか？

富士山の山頂では自動販売機で売っている普通のジュースが１本500円します。

高いなとは思いますが、それでも、

ほかに選択肢がないので、その値段で買わざるをえません。

準備をしていないというのはとても高くつくことがあります。

必要に迫られている人の立場はどうしても弱くなります。

職探しもそうです。

本当にお金に困ってから仕事を探そうと思ったら、

安い賃金で長時間働かなければならないかもしれません。

職場に嫌な先輩がいたとしても、

今月の支払いのために辞められないかもしれません。

職場での立場が下だからと、

家族やペットの具合が悪くても、

すぐに駆けつけることができないかもしれません。

私はそうなりたくありません。

いつだって自分らしく生きていきたいし、

体を壊すようなストレスを抱える辛い職場にはもういたくありません。

家族やペットに何かあったときには、

すぐに駆けつけられるくらいの周りの理解を得ていたいと思います。

でもそれって、みんな同じ気持ちですよね。

だけど、多くの人がそうすることができません。

その理由は、やらなければいけないときに行動せず、転機を逃してきたからです。

私たちの人生はいつだってそうです。

高校、大学受験、就職活動、恋愛、結婚、人生のすべてにおいて、

頑張らなきゃいけないとき、準備しなきゃいけないときがあったはずです。

受験勉強、社会に出てからのスキルアップ、女性として輝くための自分磨き、

そういったことをちょっと妥協した結果が、今の不満につながっています。

もちろん、今幸せを感じている部分は、

あなたが大切な転機に、本当に努力して行動した部分です。

多くの場合、人生の転機というのは過ぎてからでないと自分ではわかりません。

しかし今は違います。

今、時代は変わろうとしている、

そのことを肌で感じていると思います。

そして、その時代の変化とはなにかというと、

貧困格差のさらなる拡大です。

リストラにあう数万人の優秀な人材、

無限の可能性をもったAI（人工知能）、

低賃金でも働く外国人労働者、

そういう人たちと、

少ない職場をめぐって椅子取りゲームをしなければなりません。

これは、誰かを蹴落とすという話ではありません。

努力と準備をした人だけが、

報われるというお話です。

なにかを始めましょう。

【課題３】

あなたの中の不安や不満、現実を直視してください。

そして、今すぐに備えを始めようと決意してください。

今はまだ、何をするかは決めなくて大丈夫です。

ただ、何かを始めようと決意してください。

明日に回せば回すほど、やるのが大変になっていきます。